|
|
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
こうして見れば、それなりにカッコ良い…かな? | アンテナが多いのが夜戦機体らしいですね |
<コメント>
イギリス機と言えば、不恰好・駄作・どん判誰得なのが通り相場ですが、この機体の元であるミーティアも(ライバルのMe262に
比べて)不恰好・性能的には凡作(改修加えてやっとMe262並)な機体でした。ただ、そんな機体でも愛着があったのか、あるいは
単に貧乏性だったか、英空軍はいろいろと弄りまわして4000機近く生産し、結構長く使用しています。プロペラ機との性能差が少なく、
ジェットへ移行する際に手頃だったのもあるかも知れません。
NF.12は、ミーティアの夜戦型として、色々弄りまわしてそこそこの性能になったF.8のコクピットを複座化し、延長した機首に
レーダーを搭載したものです。結果、御覧の通りの不恰好さに磨きがかかった機体となりました。
とは言え、蛇の目好きにとっては、その不恰好さが面白かったりするのですが。
<キットについて>
エクストラデカールが他社OEMのキットに自社のデカールを付けて販売しているキットです。どちらかと言えば、デカールが主役な
形ですが、しばらく絶版になっていたキットを使っている事が多く、その意味では有り難い内容です。キット自体はマッチボックス
のもの。その中でもかなり古いものなのでしょうか、所謂マッチボックスのタッチとは違います。もしかして、フロッグの金型だったり
するのかなぁ。
何れにせよ古いキットであることは間違い無く(合わせのダボ穴など無く、ダボと外形で位置決めする仕様)、形状自体は
ミーティアNF以外には見えない程度。無論、細部表現は今のレベルで見てはお話になりません。コクピットも、妙にパーツ数は
あるのですが玩具然としているので、早々にデスクトップモデル風に仕上げる事に決めました。
各部は基本的に合いませんので、妥協できるところで接着し干渉する部分は削り、後はプラ板や瞬着を動員して埋めたり盛ったり
削ったり。幸いというか、殆どモールドなどは有りませんので気楽にガリガリ出来ます。尤も、流石に全面ツルツルでは寂しいので、
胴体は僅かに入っているモールドに沿って多少スジ彫りを入れています。
キャノピーは、コクピットを隠す為にデスクトップモデル風に内側からスモークを吹いて接着。この時、内部パーツと干渉する為、
ウインドシールドと上手く合わなくなってしまいました。素直に内部パーツを全てオミットした方が良かった様です。アンテナ類も、
作り直すのが面倒なのでキットのまま。金属で自作すれば、もう少しシャープになったでしょうが、完成させる事を優先しました。
デカールはある意味このキットの主役。薄くて発色は良くニスも少なく糊が強いと上質なのですが、代わりに非常に柔らかいです。
マークソフターを使わなくても、僅かにあるモールドに綺麗に密着するくらい。ここで糊が強いのが悪い方向に働き、長さのある
デカールの貼付けにはかなり苦労しました。貼り付け位置を微調整したくとも、簡単に動いてくれません。無理にやろうとすると、、
強いフィルムですが流石に破けます。結局、タップリと水を含ませて浮かせ、位置が完全に決まってから水と吸い取ってやりました。
それでも左翼内翼のウォークウェイラインは失敗してしまい、アイズの0.4mmマスキングテープを貼って誤魔化しています。胴体の
機体コードが左右で違うのも同じ理由で、右を失敗して別の機体コードを貼り付けています。
尚、元から柔らかい為なのか、マークソフターは殆ど効きません。クリア耐性は良好でした。
塗装は、クレオスのダークグレイとミディアムシーグレイの二色。少し白を入れて明るめに調色しました。黒はガイアのリアルブラック。
名前の通り、黒らしい黒です。デカールを貼ってからモデラーズのツヤ消しクリアーを吹き、スミ入れは、エナメル黒+レッドブラウン。
デスクトップモデル風ということで、何時ものように全面に塗り広げる事はせず、胴体のスジ彫った部分にだけ流しています。
尚、スタンドはガンプラ用に発売されているものを改修して使っています。ハセガワの飛行機スタンドの半額なのが魅力ですね。
(実作業時間20時間)
今回の教訓:デカールを扱う時は、気長に注意深くを忘れずに
28.MAY.11